長期優良住宅とは?購入のメリット・デメリットを解説

長期優良住宅とは?購入のメリット・デメリットを解説

マイホームを購入する場合、自分や家族に合った機能を持つ住宅であるか確認することが大切です。
どのような住宅が良いか悩んでいる方は、長期優良住宅について具体的な内容を把握しておくことをおすすめします。
そこで今回は、長期優良住宅とはどのようなものなのか、購入のメリットと注意したいデメリットを解説します。

長期優良住宅とはどのようなもの?

長期優良住宅とはどのようなもの?

長期優良住宅とは何か、どのような住宅なのかわからない方がいるかもしれません。
まずは、長期優良住宅とはどのようなものか、チェックしておきましょう。

長期優良住宅の内容

長期優良住宅をわかりやすく説明すると、将来的に長く快適な状態で住める住宅のことです。
長期優良住宅として認定されるには、一定の条件を満たす必要があります。
この長期優良住宅の認定制度が始まったのは、2009年6月のことです。
長期優良住宅の普及促進に関する法律に沿って、新築住宅を対象とした認定がおこなわれてきました。
さらに、2022年10月からは中古住宅を対象とした認定が始まっています。

長期優良住宅の認定条件

長期優良住宅として認定を受けるには、さまざまな視点から設けられた条件をクリアする必要があります。
具体的な条件は9項目あり、劣化への対策・メンテナンスのしやすさ・点検や修繕計画の策定が主な内容です。
劣化対策の条件として挙げられるのは、新築住宅を購入した方だけでなく、子どもや孫など数世代が住める構造であるかどうかです。
また、配管などはそのままの状態で長期間使用できるものではなく、定期的なメンテナンスが必要になります。
こうした点検や修繕が必要な部分について、メンテナンスがしやすい点も認定条件です。
さらに、建築段階から将来の姿を予測し、必要な点検・修繕などの計画を策定していることもポイントとなります。
このほかに、一定の断熱性能・シニア層が暮らしやすいバリアフリー性・省エネルギー性・耐震性の確保なども、長期優良住宅の認定条件です。

長期優良住宅を購入するメリット

長期優良住宅を購入するメリット

長期優良住宅を購入した場合、一般的な住宅と比較して多くのメリットがあります。
具体的なメリットの内容を確認し、自分や家族にとって魅力があるか考えてみましょう。

メリット①住宅ローンの金利が低くなる

マイホームの購入で悩みの種となりやすいのが、購入後の住宅ローンの返済です。
とくに、こだわりの新築住宅を購入する場合は、借入額が高額になり、毎月の返済負担が大きくなるでしょう。
しかし、購入する新築住宅が長期優良住宅であれば、住宅ローンの金利が低くなるメリットがあるのです。
具体的には、金利が変動せず安定した返済計画が立てやすいフラット35において、金利が優遇されます。
また、フラット35の利用者のなかでも長期優良住宅など一定条件を満たす住宅を購入する方は、さらに金利を引き下げられるフラット35Sが適用されます。
このフラット35Sは金利引き下げ期間が最大で10年と決まっていますが、より低い金利が適用されることは大きなメリットです。

メリット②所得税の控除が大きくなる

長期優良住宅を購入する場合、一般的な住宅購入時よりも所得税の控除が大きくなることがメリットです。
住宅ローンを利用した不動産購入では、給与所得から引かれる所得税において住宅ローン控除を利用できます。
長期優良住宅の場合、一般的な住宅より控除の内容が優遇されているのが特徴です。
所得税の控除対象となる金額は、一般的な住宅より長期優良住宅のほうが最大で100万円程度大きくなります。
また、住宅ローン控除を受けられる期間が4年間延長となることも、長期優良住宅のメリットです。
1年あたりの減税額だけでなく、トータルでいくらの減税になるか計算してみましょう。

メリット③住宅ローンを利用しなくても減税になる

マイホームを購入される方のなかには、手持ちの資金で一括購入される方がいます。
一括購入される方のなかには、住宅ローン控除が使えず負担が大きくなることに不安を覚える方がいるかもしれません。
しかし、住宅ローンを使わずに住宅を購入した場合、投資型減税の対象になります。
投資型減税とは、長期優良住宅の性能強化にかかる費用の10%が所得税から控除される制度です。
控除対象金額の上限は65万円で、控除できるのは1回のみです。

メリット④固定資産税の減税期間延長

新築住宅を購入する場合、固定資産税が半分になる減税制度があります。
これは長期優良住宅以外にも適用されるものですが、長期優良住宅であればさらに優遇されることがメリットです。
新築で長期優良住宅を購入した場合、固定資産税が半分になる期間が5~7年程度延長されます。
長期優良住宅における固定資産税の優遇期間は、一戸建てが5年間、マンションが7年間となります。
税金の優遇については、内容や期間が変更されることがあるので、最新の情報をチェックしてみてください。

長期優良住宅を購入するデメリット

長期優良住宅を購入するデメリット

長期優良住宅を購入する前に、魅力的なメリットだけでなくデメリットにも目をとおしておきましょう。
デメリットを知らないまま購入を決めてしまうと、後悔するかもしれません。

デメリット①建築費用が高くなりやすい

長期優良住宅は、その機能の充実度から、一般的な住宅よりも建築費用が高くなりやすいことがデメリットです。
長期優良住宅として認定を受けるには一定の基準をクリアする必要があることから、コストをかけて建てることになります。
認定基準は9項目におよぶため、場合によっては想定より建築費用が大幅に増える可能性が考えられます。
建築の資材などに費用がかかるだけでなく、工期が長くなり人件費などに費用がかかるため注意が必要です。

デメリット②メンテナンスが面倒

長期優良住宅は、建築段階で維持保安計画が策定されているため、この計画に沿った定期的なメンテナンスが必要です。
適切なメンテナンスがおこなわれない場合、長期優良住宅としての認定を取り消されるリスクがあります。
長期間住み続けるために必要なメンテナンスですが、定期的な作業が発生し面倒に感じる可能性がある点はデメリットです。
もちろん、点検や修繕にはその都度費用がかかり、このメンテナンス費用が負担に感じてしまうこともあるでしょう。

デメリット③申請に手間と費用がかかる

長期優良住宅の認定を受けるためには、必要書類を揃えて申請をおこなう必要があります。
こうした申請の手続きは複雑であることから、新築住宅を建てる建設会社・工務店などに手続きを代行してもらうのが一般的です。
長期優良住宅の手続き代行には手数料がかかり、20万~30万円ほどの出費を想定しておく必要があります。
税金や金利優遇で浮いたお金が減ってしまうため、申請のコストは長期優良住宅におけるデメリットです。
ただし、長期優良住宅に認定され適切なメンテナンスをおこなえば、住宅としての資産価値が保たれることは大きなメリットです。
メリットとデメリットの両方を把握したうえで、長期優良住宅の購入を考えてみましょう。

まとめ

長期優良住宅とは、将来的に長く快適な状態で住めると一定の条件を満たして認定された住宅のことです。
長期優良住宅を購入するメリットは、住宅ローンの金利が低くなることや住宅ローン控除が大きくなることなどがあります。
ただし、建築費用が高くなりやすく、申請や定期メンテナンスに手間と費用がかかることはデメリットです。